一般財団法人家庭医療学研究所
家庭医療学研究所が目指す21世紀のヘルスケア
家庭医療学研究所〜家庭医の専門性〜
【図】患者中心の医療

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1.外来診療

1)患者中心の医療を実践します

 患者がある健康問題を持って受診した場合は、身体面のみならず心理面、社会面(家族、職場など)、文化面(その人の生活、習慣、考え方)などとともに、地域をも考慮に入れて患者を包括的に把握します。
 その上で、問題点を明らかにして目標を設定し、担当する医療者の役割分担をして問題解決に当たります。生活習慣病などでは患者の自律性を促すように働きかけます。
 外来診療だけでなく、在宅医療などにおいても大切なアプローチの仕方です。

2)家族ぐるみのかかりつけ医として、患者のすべての健康問題に対応します
家庭医が患者のすべての健康問題に対応するメリット

●家族ぐるみのかかりつけ医になることができます

●多疾患に罹患している高齢者に対して1人の家庭医が包括的に診療すると、以下のメリットが生じます

→ 例えば、認知症、パーキンソン病、尿失禁などの疾患をもつ高齢者を治療する場合、1つの疾患に対する治療薬が他の疾患を悪化させることがしばしば起こります。広範囲の疾患に関する知識を持っている家庭医だと適切な治療薬を選ぶことかできます

→ ポリファーマシー(多剤服用)の患者の場合は、全体的に把握して極力薬剤数を減らして有害事象を減少させることができます

3)ヘルスメインテナンス(健康に関するカウンセリング) 、予防活動を行います

●アルコール、喫煙、健診、がん検診などについて尋ね、アドバイスをします

●健診では全身の診察をしますので、腹部大動脈瘤、内頸動脈狭窄症.甲状腺腫瘍、など種々の疾患を発見することができます

2.複数の家庭医と多職種がチームを組んで取り組む医療を提供します

1)患者・家族に寄り添う在宅医療・在宅ホスピスを効果的に提供します

●要介護4、5の患者を中心に訪問し、時間をかけて患者・家族の希望に添う支援を行います

●癌患者にも非癌患者にも事前指示書をなるべく書いてもらい、患者の望む最期の迎え方を話し合います(advance care planning)

●市全体の在宅医療・在宅ホスビスの提供体制を構築します

●終末期を病院や施設で過ごすのではなく、在宅で過ごすと医療費が大幅に節減できます

【図】新しいAdvance Care Planning

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【図】在宅医療・介護ネットワーク構築

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2)認知症患者の診療、介護者へのアドバイス、介護者の会の支援をします
以下のことを積極的に行って、増え続ける認知症患者、およびその家族を支援します。

●認知症初期集中支援チームを作り、認知症の早期発見に努めます

●認知症外来で家族に、看護師、精神保健福祉士が時間をかけて、身体的側面、心理的側面、社会的側面(家族)、および地域的側面から情報を集めます
次いでケアカンファレンスで問題点を明らかにし、役割分担をして支援します

●介護者の会にも積極的に参加し、認知症の自然経過を教え、家族の患者へのかかわり方などについてアドバイスします