一般財団法人家庭医療学研究所
家庭医療学研究所が目指す21世紀のヘルスケア 家庭医療学研究所〜家庭医の専門性〜

 以下に述べる要素を備えている医師が専門医としての家庭医です。

1)年齢、性、病気の如何にかかわらず医療を求める人々に対して、広範囲に渡るケアを継続的に提供する

2)個人に対して家族、地域や文化(その人の生活・習慣・考え方)等を考慮しながら、その患者の自立性を重んじたケアを提供する。また、診療対象にしているコミュニティーに対しても専門家としての責任をもつ

3)継続診療によって知り得たことや芽生えた信頼関係を基にして、身体的、心理的、社会的、文化的(生活・習慣・考え方)、および実存的要因も統合して患者とマネジメント計画について話し合う

4)健康増進や疾患予防を実践し、治療、ケア、または緩和医療を提供する。そして、患者が自己管理能力を高めることができるように働きかける

 このような行為は健康上のニーズやコミュニティーで利用できる地域資源に応じて患者に直接的に行われることもあり、また、他の職種によるサービスによって提供されることもある。患者が他の職種によるサービスを必要とする場合は、その利用法などについて教える

(引用文献 : The European Definition of GP/FM 2011 Ed.)

家庭医療学研究所〜当研究所が育成を目指す家庭医とは〜

1.患者中心の医療を基本として家庭医療を行う

個人に対して家族、地域や文化(その人の生活・習慣・考え方)等を考慮しながら、その患者の自立性を重んじたケアを提供する

2.家族ぐるみのかかりつけ医として、患者のすべての健康問題に対応する

3.ヘルスメインテナンス(健康に関するカウンセリング)、予防活動(予防接種、健診)を行う

4.複数の家庭医と多職種がチームを組んで以下のことを行う

1)患者・家族の人生に寄り添う、 24時間365日の在宅医療・在宅ホスピス

2)認知症の診療、患者家族への教育、患者家族の会の支援

3)生活習慣病やフレイル(虚弱)高齢者の栄養を含む生活指導

4)通所リハビリ、デイサービスなどの地域資源を活用して介護予防や認知機能訓練を行い、循環型地域包括ケアシステムの構築に積極的に関わる

※高齢者がAgeing Well(生きがいをもちながら健やかに生きる)、Ageing in Place(住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最期まで続ける)を実現できるように支援する。